平成30年11月10日 鍬崎山登山
午後から時間があったので、先日雨にたたられ、山頂まで行けなかった、鍬崎山に再度行ってきました。
天気予報は晴れでしたが、雲が多く、鍬崎山山頂は雲がかかっていました。
今年の登山は、あまり天候に恵まれてないようです。
日が短くなってきたので、山頂まで行けるかどうかわかりませんが、
今日しか行ける日がなかったので、ヘッドライトを持ち、決行しました。
半袖半ズボンのトレランの上下。水1000ml。トレイルミックス。レインコート上下。
熊鈴、ホイッスル付き。ヘッドライト。現金。
結局最後まで半袖半ズボンでOKでした。山頂は寒いですが、防寒にレインコートは使いませんでした。
最短距離での到達を目指し、あわすのスキー場から大品山への直登コースを
目指そうと思いましたが、間違えて立山山頂スキー場に来てしまいました。
13:22 立山山頂スキー場。
あわすのスキー場まで行き、その横の林道へ。
立山山麓トレイルのロングコースです。
13:37 林道へ入りました。この時間の出発では、帰りは真っ暗でしょう。
13:41 登山道へ。
暫くつづら折りを登っていきます。
視界が開けたあたりで、突然ごそごそと音がして、大きな生き物が道から林の中に逃げていきました。私のところから10mくらいしか離れてなかったです。
黒色でなく、色は灰白色から茶色でしたので、最初何かわかりませんでしたが、大きさから熊に間違いありません。
熊鈴ならしながらはしっていたので、向こうから道をよけてくれました。
私の家は、山の方にあるので、近くの山で熊に遭遇したことは何回かあり、慣れていますが、こんなに近くで見るのは初めてです。一瞬何かと思いました。
けれど、基本、ツキノワグマは臆病で穏やかな性質なので、こちらに気づけば向こうから逃げていきます。なるべく刺激せずに、知らん顔して通り過ぎれば、襲ってくることはほとんどありません。
ただし、突然出くわしてびっくりした時や、飢えた状態の時、また小熊を連れた母熊などは、向ってくる可能性がありますので、注意が必要です。
熊は走るのが早く、木登りも上手です。背を向けて逃げるものを追う性質があるので、
近くで出くわして向ってきたときは、逃げたり、死んだふりをするのはだめです。
どうしても戦わなくてはならない状況になったら、鼻先をめがけて攻撃するのがいいそうです。念のため、熊撃退スプレーや、ポールなど持っていれば安心です。
前回は野生の猿の群れに出くわし、今回はサルはいませんでしたが、熊に出会い、この辺りは野生動物の宝庫だなと思いました。
慣れていない人は恐ろしく感じると思いますが、山に入れば動物に出会うのも不思議ではありません。特に春先や、秋は注意が必要です。人が多いところはまだしも、単独だと怖いでしょう。心配なら、対策を十分された方がいいです。
あわすのスキー場のリフトの一番上です。
舗装道から、またつづら折りの道へ上っていき
前回猿の群れがいた貯水池を過ぎます。
14:11 急峻なトレイルに入りました。
ちなみにこれ以降は、鳥以外の動物に出くわすことはありませんでした。
なかなかテクニカルな急峻な坂道を登っていきます。木の根、岩などが多くあります。
振り返ったところから、貯水池。
14:45 大品山山頂到着。曇っていて、景色はあまりよくありません。
紅葉もほとんど見えません。
時間がないので、すぐに鍬崎山登山道に入りました。
その入口のところにこのような注意書きがあります。中上級者向けのコースとのこと。
大品山山頂1404m。鍬崎山山頂2090m。標高差約700mです。
標準時間は2時間半から3時間。
前回途中までしか行かなかったので、今回何とか山頂まで行こうと思いました。
弥陀ヶ原の方向。雲がかかっていてあまり見えません。
最初いったん下って、その後登りに入ります。
それからも、小さな下りが何か所かありますので、累積標高差はもう少しあります。
かなり急な登りもあります。ぬかるんで滑ります。
前回Uターンしたあたりを進み、手前の小ピークを登っていきます。
岩を登るところにこのような鎖場がありました。
それを超え、さらに上り詰めると、その後も、このような小ピークが2-3個あり、あそこが山頂かと思うとさらにその先があり、偽物の山頂に騙されました。なかなか着きません。以外にハードなコースです。雨でぬかるんでいましたが、登りはそれほど滑りません。
16:04 鍬崎山山頂。やっと到着しました。
1時間20分かかっています。
山頂は広場になっています。
このような立札が立っています。
薬師岳方面です。全く見えません。
こちらは弥陀ヶ原方向です。
残念ながら、景色はよくありません。頂上まで雪は一切積もっていません。
日暮れの時間が迫っていたので、早々に帰路につきました。
急峻な下りは、ぬかるんでいるところが多くあり、滑って転んで大変でした。
急ぎ足で、最後、大品山への登りが結構足にきて、日が暮れかかったころに、到着しました。
17:03 大品山山頂。下りに1時間かかっています。
この暗闇では、ここから直接あわすのスキー場まで降りる道は危険なので、
瀬戸倉山山頂まで生きました。ここからヘッドライト点灯走行です。
17:23 瀬戸倉山山頂。真っ暗です。
ここからの下山は、階段が多いので、暗闇でもなんとか行けます。
途中、雨が降ってきました。階段でも滑りやすいので、注意しながらおります。
分岐点に来たところで、龍神の滝に降りるコースでなく、山麓家族村に降りる道を行こうとしたのですが、途中で沢のところまで降りたところで、道がわからなくなり、あちこち探しても迷いそうだったので、分岐点まで引き返し、結局龍神の滝におりてあわすのスキー場に出てきました。
18:12 到着です。そこから立山山麓スキー場まで歩きました。
久しぶりのナイトトレイルでした。いくらライトがあっても、全く知らない荒れ道は不安が大きいです。通り慣れた道でないとロストする可能性があります。
前評判通り?鍬崎山は標高の割にはなかなかハードな登山道です。ある程度時間に余裕をもっていかないと、結構時間を使います。が、トレーニングにはいいコースです。
今年はまだ暖かく、雪も全くなかったので、これくらいの高さの山は、あと1週間くらいは普通に登れるのではないかと思います。けれどもこの時期は、くれぐれも油断なきように。十分な備えは必要です。
平成30年10月20日 鍬崎山途中まで
土曜日の午後、久しぶりに時間があったので、何とか紅葉が見えないかと、
近場で、一番標高が高い、鍬崎山登山を試みましたが、残念ながら雨で視界が悪く、
予定していた鍬崎山までは行けませんでした。
地元の大会ながらまだ一度も参加したことがなく、参加したいと思っている大会です。
13:47 あわすのスキー場の横からスタートしました。
曇り空ですが、雨はこの時点では降っていません。
登山道に入ります。
このような整備された道をしばらく上ります。
龍神の滝に、こういう吊り橋がかかっていました。
13:55 龍神の滝です。
龍神の滝を通過し、登山道に登り返し、瀬戸倉山登山道に入りました。
急登が続きますが、木の階段が整備されているので、上りやすいコースです。
立山山麓トレイルミドルコースで登るところです。岩や梯子がありましたが、走りやすいです。特に危ないところはありませんでした。
途中、休憩場所がありました。
14:40 約50分で瀬戸倉山山頂に到着。小雨です。
全く景色が見えません。
そこから、大品山を目指しました。
しばらく下りです。雨で結構ぬかるんでます。木の根、岩がそれなりにありますが、
登り返しは木の階段が整備され、スムーズに勧めました。
雨が降り続いていたため、景色は残念ながら悪いです。
15:00 大品山山頂。ここでも景色は見えません。
一応、鍬崎山へ向かいます。
しばらく下りが続き、上り返します。
最初フカフカの落葉道ですが、ぬかるみあり、急登あり、
15:25 なかなか雨がやまないので、帰りのことを考え、途中で引き返しました。
ちょうど大品山と、鍬崎山の真ん中あたりまできました。
もう少し天気が良ければよかったのですが、また次の機会にします。
15.50 大品山山頂に戻りました。
そこからあわすのスキー場に直接降りる道を選びました。
立山山麓トレイルのロングコースの登り道を下る形になります。
ここは、瀬戸倉山までの登り道と比べ、自然な山道で、なかなかテクニカルな下りです。雨で滑りやすいところがいくつもあり、何度か転倒しました。
さすがはロングコース。
貯水池のところに降りた後は、整備された道になりますが、
しばらく行くと、野生の猿がたくさんいてびっくりしました。
あまりビックルしたので、写真を取り出すのが遅れ、
その間に逃げて行ってしまいました。
だいぶ降りたところで休憩。
16:30 あわすのスキー場駐車場に到着。
鍬崎山までは行くことができませんでしたが、なかなかいい山トレになりました。
この後、スキー場周辺、家族村などを散策しました。
家族、友人でバーベキューなどができ、なかなか楽しそうです。
紅葉には少し早すぎました。来月当たり、また時間を見つけて、来てみたいです。
平成30年10月7日 世界遺産五箇山道宗道トレイルラン
10月7日五箇山道宗道トレイルラン
2年ぶりに道宗道トレイルラン大会、ロングに参加しました。
これは、富山県南砺市五箇山の行徳寺から、菅沼集落を通り、小倉山、高落場山、高清水(ショウズ)山、八乙女山などの尾根道を通り、井波の瑞泉寺までたどる、約36Kmのレースです。
蓮如上人の強信な門徒であった道宗和尚が、自宅のある五箇山から、蓮如上人が来られている瑞泉寺まで、毎日通われた道だといわれています。道宗は、映画「なぜ生きる」にも出てきますね。
距離はそれほどでもありませんが、急登と、テクニカルな下りで、なかなかの走りごたえのあるコースです。
最初に行徳寺の住職が道宗について説明していましたが、簡単すぎます。
実際は以下のようなエピソードが残っています。
ある正月、蓮如上人が、富山県井波の瑞泉寺で、年を越された時のこと。
いつものように道宗は、元旦の勤行から参詣するため、真夜中に床を抜け出しました。
外は吹雪。
凍てつく空気が体の芯までしみる。
身仕度を整えた道宗は、漆黒の闇に向かって歩きだしました。
赤尾から井波までは雪深い山々を越えること約三十キロ。優に五時間はかかる。
「ザクッ、ザクッ、ザクッ」
腰まで積もった雪で、思うように進まない。
どんな豪傑でも心細くなるような真夜中の山道が続く。
だが、「この山を越えれば、また蓮如上人から、阿弥陀如来のご本願をお聞かせいただけるのだ」
蓮如上人を心よりお慕いする道宗の心は明るかったのです。
片道五時間の道のりも、苦にはならない。
しかし、例年にない大雪で、山中深く踏み入るほど、雪はいよいよ道宗の行く手を阻み、
峠にたどり着いた時には、山を下る道は完全に消えていました。
「ああ、ここまで来ながら、蓮如上人にお会いできないほどの無念があろうか」
道宗は、なおも道なき道を進もうとしましたが、方角が全く分からない。
もはやこれまでと、断念しかけたその時、ふと目の前の雪に舟を引いたような、一筋の道がついているではないか。
歓喜した道宗は、一目散に井波へ急ぎました。
一方、夜明けを迎えた井波御坊では、勤行の準備が整えられ、蓮如上人のご出座をお願いしました。
蓮如上人は「道宗は来たか」と尋ねられました。
「いえ、まだ参っておりません。ですが、上人さま。今朝はこの雪でございます。とても山から出てくるのは無理かと」
従者が申し上げると、
「いや、あの道宗のことだ。必ず来るに違いない。しばらく待とうではないか」
とお答えになりました。
道宗の参詣をいぶかりながらも、一同が彼の到着を待っていると、やがて、全身雪まみれになって、御坊へと向かってくる
道宗の姿が現れたではないか。
報告を聞かれた蓮如上人は、
「そうか、道宗が着いたか。では、鐘と太鼓を打って、皆に勤行開始の合図を」と命じられます。
シンとした山合いに澄んだ音が響き渡りました。
元旦に響く鐘と太鼓は、この時から「道宗打ち」といわれています。
「一日の嗜みには朝つとめにかかさじ」
“法話に参詣していながら、帰命無量のご調声にあえぬは、三年の飢饉にあったようなものだ”と常日ごろから
語っていた道宗は、今日でも親鸞学徒のかがみとたたえられています。
(ここまで)
この道を真冬に真、しかも猛吹雪の中を走ることはとても考えられません。
道宗の体力は桁違いだろうと思います。昔の人はすごい。
道宗和尚をしのんで、頑張って走ろうと思います。
2年前に参加した時は、前日が雨で、当日はやんでいたにもかかわらず、下りは滑りまくりで、転びまくった記憶があります。
今回は、ちょうど台風の接近で、開催が危ぶまれましたが、コースを短縮して行われることになりました。
最初の小倉山への急登がなくなり、スタートがたいらスキー場の駐車場になり、10Kmちょっと短縮されました。
24㎞くらいになったそうです。
最初から高速レースになりそうです。
スピードのない私としては、長い方がよかったのですが、仕方ありません。
また、雨なので、通常以上に道がぬかるみずるずるに滑るということです。
もともと滑りやすいコース。大変なことになりそうです。
最初6時間以内に走れば、来年以降のエキスパートコース参加資格が与えられるとのことでしたが、距離が短くなったので、4時間以内ということになりました。
これは行けるかも。
でも、ズルズルのコースでは難しい。条件が悪すぎる。
うまくいけば挑戦してみよう。そう思いました。
ラン友で、トレイルラン歴が私より長いTさんも参加です。また真生会の情報室のSさんも参加するとのことです。
Sさんは60過ぎですが、いくつものマラソン大会に参加されている元気な方です。
スタート前、Tさんにはあえましたが、Sさんにはあえませんでした。
前回と同じく小出徹さんと、松本大さんがゲストランナーとして盛り上げてくれますし、
高瀬裕行さんと、福井哲也さんが、エキスパートコースを走るということです。
また紹介されませんでしたが、私がひそかに尊敬している阪田啓一郎さんも一般参加されていました。
阪田さんは、4年前のTJARを完走されています。
装備は、ノースフェイス10Lバックパック、水800ml、マイカップ、レインコート、熊鈴、固定用テープ。補給食はなし、ベスパプロのみ。
エイドが充実しているので、補給食はなくていいと思いました。
雨がやや小ぶりになりました。8時スタート、たいらスキー場の周囲を回るようにして、
高落場山登山道まで走ります。登山道入り口でやはり渋滞しました。ここで時間ロス。
そのあとも、高落場山への登りはゆっくり入ります。雨は降り続いています。頂上まで標高差約500m。
急峻な登りもあり、一部平坦な箇所もあります。
朴峠まで行くと、右に進路を取ります。
ここから急峻な坂道が多くなります。雨で多少滑りますが、登りはまだそれほどでもありません。
いくつかの急な登りを進んでいくと、南砺のへそといわれる小広場を通過。
さらにしばらく進むと、高落場山山頂です。8:50分。少し遅い。
そこからテクニカルな下りになります。滑りやすいですが、それほどでもありません。
この下りで何人か追い抜きます。登りに入って、左に進路を変え、走りやすいフカフカなブナ林の落葉道をしばらく行き、
急こう配の下りを降りると、舗装路に出ます。
そこをしばらく下ると、縄が池のエイドです。到着9:10分頃。すこし盛り返しました。4時間いけるか。
前回と違い距離が短く、体力に余裕がありましたので、5分ほどの水分補給のみですぐに出発しました。
縄が池のふちをかすめるように回り込んで通り過ぎると、やがて竜の背中と言われる急峻な登りになります。
暫くのぼりが続き、林道を横切り、さらに登っていき、正ピークを二か所過ぎ、いったん下って、
さらに上ると、高清水山山頂です。縄が池から標高差約400m。10:00
ここから尾根道になりますが、この高清水山を過ぎた下りから、ズルズルのすべりやすい泥道になります。タイムロス。
池の側の道を通り、その後下ったり登ったりを繰り返しながら、フカフカのトレイルがしばらく続きます。
この辺りは走りやすいです。遅れを取り戻すべく、スピードを上げます。
索道峠の鉄塔を抜け、杉尾峠を抜けます。スタッフの方が番号チェックします。
大尾峠は無人、しばらく進むと新山峠です。ここにもスタッフの方がいて、応援してくれます。
赤祖父山の下り、扇山の下りはまたドロドロ、ずるずるです。またまた大幅なタイムロス。
そこを降りると、林道におり、そこをしばらく進んで、大寺山の登りに入り、そこから急な下りですが、ここがひどい。
ズルズルの泥道で滑りまくり、なかなか下れません。よちよち歩きです。
更なる大幅なタイムロス。
そこを下りきると覗口峠エイドです。11:15分到着。予定より大幅な遅れ。
ゴールまで残り8Kmということです。
4時間切りをこの時点であきらめました。
休憩を十分にとり(約10分)、出発。
登山口に入り、上り下りを繰り返し、林道も抜けていきます。
ここまでの下りもかなり滑ります。
やがて八乙女峠のエイドです。水を頂きました。
さらにここからは下りベースで、木の階段もありますが、このくだりがまたまたひどい泥道です。ここでも大きく時間をロスし、何回も転倒しながらやっとのことで、ロードに出ました。
あと3㎞の看板があるところで12時過ぎました。残念。
閑静寺公園を横切って下ります。ここでトイレ休憩。
砺波平野が見渡せる、景色の素晴らしいところです。
写真を撮りたかったのですが、手が泥だらけで、とても無理です。
さらにトレイル区間を少しずつ下り、井波市街地に入り、
曲がりくねった道を進み、最後瑞泉寺参道を通って、瑞泉寺の門がゴールです。
12:26分ゴール。4時間26分53秒。
この道路コンディションでは、こんなもんでしょう。もう少し早く行きたかったのですが。
うどんを頂き、どろどろの脚を洗いました。本当に泥だらけです。
トップはやはり、阪田敬一郎さん。2時間41分。早い。さすがです。あのどろどろ道をすごい。
このコンディションでいかに早く進むか。
後半になるにつれて、どろどろにおぬかるみ道への対処力が落ちるのがわかりました。
疲労がたまってきたときに、如何にうまく下れるか。ここがポイントです。
距離が短くなっても、後半の疲労感はかなりあり、脚力不足を感じます。
登りの脚力、効率のいい登り方、疲労をためない走り方、下りのテクニックなど。
総合的な実力不足を感じました。課題点がみえてきました。
また機会があれば、来年も参加できればと思います。
平成30年9月24日 早月尾根から剱岳
平成30年9月24日(月)
早月尾根から劔岳へ
かねてから挑戦したいと思っていた、早月尾根からの剣岳日帰り往復を決行しました。
早月尾根コースは、馬場島登山口、標高760mから、劔山頂2999mまでの、標高差2200m以上を登る
なかなかハードのコースです。
劔岳への一般コース、室堂方面からの別山尾根コースは、下から登る方法では、日帰りは難しいです。
持ち物 水1.5L(足りませんでした)食糧、補給食、レインコートを防寒代わりに、熊鈴、救急キット、ヘッドライト、予備バッテリー。
半袖シャツ、半ズボン、着圧ハイソックス、シューズはブルックスグリッド6という、普通のトレイルラン用のもの。20Lのサロモンのバックパックに全て入れました。
このコースは、水場はなく、トイレも早月尾根にしかありません。水分は2Lは必要でした。
朝3時前に家を出発しました。
4:04 馬場島登山口より登山開始。
真っ暗ですので、ヘッドライトを付けます。
いきなりの急登です。その後は平たんな道もありますが、登りが続きます。
この季節は、あまり汗はかかないかなと思いましたが、最初から大量の汗です。水が足りないかも(*≧∀≦*)
4:24 しばらく行くと、標高1000mの看板が見えました。馬場島まで1㎞とあります。200mごとに看板があるのですが、暗くて見逃したところもあります。
下の方から水の流れる音はするのですが、水場はこのコースにはありません。
4:50 1200m
5:20 1600m
このころから少し明るくなってきました。
その後看板を見逃したのか、標高はわかりませんでしたが、延々登りが続きます。
岩や木の根が多くあり、はしご、急登多いです。
このような登りが延々と続きます。
何人かを追い越していきましたが、みな息が上がっていました。
ご婦人方三人とすれ違いました。昨日山頂まで登り、テント泊をされて、降りて来たそうです。なかなかの体力です。
そこからの風景、毛勝山方面。
だいぶ明るくなってきました。
富山湾も見えます。
やっと、早月小屋が見えました。
早月小屋手前に小さな丘があります。
その丘の上から見渡します。
劔岳つから北の尾根
奥大日岳
6:30 早月小屋到着。標高2200m、ここまで約2時間半です。
ここまででも1400m以上の標高差があり、たどり着くのも大変だと思います。
側の広場で何組かテントを張っていました。
ここでトイレを借り、レインコートを羽織り、10分後、上に向けて出発します。
目指す剱岳
早月小屋方向を振り返る。
しばらく今までと同じような道が続きますが、その後岩場、鎖場が待ち構えてます。
このあたりから呼吸が苦しくなります。今までよりペースがガクッと落ちました。
尾根とはいっても、小さなコル状の小山をいくつか超えますので、上ったり下りたりしながら、進みます。
赤の矢印にそって、鎖を登ります。まさに岩の殿堂。
こういう岩場の小山を何度も越えます。登ったり下りたりを繰り返します。
2600m地点と、2800m地点に看板があり、それを超えると、岩登りが多くなってきます。
2800m地点からの山頂方向。朝日はまだ山影に隠れています。
進む方向。
ここからは、岩登りを繰り返します。ザイルやピッケルを使わない岩登りですが、必要なところには鎖があり、三点支持で登っていけば、それほど難しくありません。
あまり危険は感じませんでした。ただ油断は禁物です。
カニのはさみと言われる難所や、そこを超えても難所があり、それを超えると、別山尾根からのコースとの合流点に到達、その後は山頂まであっという間です。
頂上付近に、岩場の難所がいくつかあります。旧カニのはさみ
別山尾根方向からの道と合流します。立て看板があります。
別山尾根
8:35 劔山頂到着。早月尾根から2時間以上。登り合計4時間半ちょっと。
360度のパノラマ風景
南東方向
南南東。槍ヶ岳が小さく見えます。
劔沢
毛勝山、猫又山
8:45 下山開始。
可能であれば、別山尾根方向を劔山荘まで降り、カニのヨコバイ、タテバイを通ってみようと思いましたが、休日で登山者が多く、渋滞が予想されたので、そのまま早月尾根を降りることにしました。
午後から天気が崩れるとの予報もあったので、早めの下山を選択しました。
下りの方が呼吸は楽です。しかし、一部コースを間違えてしまい、ガレ場の中に迷い込んでしまったりもしました。道がわかりにくいところがいくつかあります。
10:12 早月尾根到着。トイレを借り、レインコートを脱ぎ、荷物整理をして、すぐに降りていきました。
今回水1.5L持って行ったのですが、このころにはほとんどなくなってしまいました。
早月小屋で買えるですが、500ml400円です。何とか我慢しました。
岩場、木の根、ガレ場の降りは大変です。足をとられ転倒したり、捻ったり、岩にひざをぶつけたりしました。軽い打撲だけで手当が必要な怪我はなかったですが。
やはり下りはスムーズでなく、下手くそです。普段整備された山道の下りばかり練習しているので、早く走り過ぎて、技術が付いていってません。
以前、八郎坂の下りをすごいスピードで追い越していった人がいて、その技術に感嘆したことがあります。
まだまだ全然です。
11:56 馬場島登山口へ下山。何とか天候はもってくれました。
下山時間は、3時間10分くらい。早月尾根から1時間半以上かかりました。
足が疲れて、何度も転びそうになりました。
ということでなかなかのコースでしたが、トレイルランをされている方は、体力的には乗り切れると思います。
技術的には、上の方はほとんどロッククライミングですが、鎖、足場がしっかりしているため、あまり危険は感じませんでした。
技術的には、カニのタテバイ、ヨコバイのある別山尾根コースの方が難しいといわれています。次回はそのコースまでまわり込みたいと思います。
水とトイレの準備不足だったなと思いました。水2Lは必要でした。
この後、時間に余裕があったので、劔岳がよく見えると評判の、中山に登りました。
平成30年8月26日 大日奥大日立山三山縦走
平成30年8月26日(日)単独で、称名平から、大日、奥大日岳、別山、真砂、立山三山をめぐる登山をしました。
浄土山まで行く予定でしたが、強風のため、断念しました。
称名道路は、6時から19時まで解放されていますが、それを過ぎると閉じられますので、その間に、帰ってこれるように計画を立てなければなりません。日帰り登山です。
そのため、何かのトラブルで、時間が遅れた時、ショートカットできるエスケープルートを2-3考えておきました。
持ち物は、食料、補給食(プロテインバー2本、トレイルバター、梅干し、ベスパハイパー、マルチビタミン)、水2L、ライト、バッテリー、レインコート上下、熊鈴、救急キット、現金
6:10 称名平駐車場を出発
6:20 左手側にある大日岳登山口から称名坂に入ります。
八郎坂ほどではありませんが、比較的急峻な坂道を登っていきます。
早朝でしたが、汗がしたたり落ちてきました。
この行程では水場もありますし、水の補給ができそうなので、水分は2Lほどしか持っていきませんでした。
称名坂はガレ場はそれほどありませんが、上の方で、梯子や鎖があり、岩を右にトラバースするところがあります。
約30分で牛の首に到着。そこから尾根沿いに、岩場を登ると、約10分で大日平に入り、木道になります。
大日平の木道は緩やかな登りで、広々とした湿原が広がっています。
谷を隔てた右手には、弥陀ヶ原の湿原があります。
やがて遠方に、大日平山荘が見えてきます。称名谷を隔てた右側に、弥陀ヶ原高原ホテルが見えます。
木道を30分くらい行くと、大日平山荘に到着しました。(7:35)
7:40 大日平山荘を出発、大日岳に向けて登ります。
最初は木道を少し下がっていき、沢を越えてから、登りになってきます。
最初はまだ木道の緩い登りですが、次第に急峻なつづら折りの登山道が続きます。
沢を数回超えますが、冷たい水が流れる水場で、飲水も可能なので、ボトルにすくって飲みました。500mlほど水分補充し、更につづら折りの道をどんどん登っていき、最後東側へトラバースしていくと、
8:50 標高2400mの大日小屋に到着しました。
天気は曇りで、霧がかかってほとんど景色が見えません。
左に大日岳登山道があり、約10分で大日岳山頂です。
9:00 大日岳山頂着。霧でほとんど何も見えないため、長居せず再び大日小屋まで下ります。
9:15 大日小屋から、奥大日岳に向けて、縦走開始。
しばらく登っていくと、ピークに出ました。中大日岳山頂です。
その後は、七福園といわれるハエマツ帯の中にを通り、鎖場を経て、尾根縦走道をどんどん進みます。
このころから、風が強くなり、気温も下がってきました。ただまだ半そでで十分です。
壮大な草原、岩稜地帯、湿地帯などを過ぎ、最後急峻な岩場を登ると、左手方向に、奥大日岳山頂に行く道が分かれ、すぐに山頂到着です。
10:20 奥大日岳山頂着。そこには十数人のグループがいました。
イモトアヤコが、大日岳方面を登ってくるという噂があり、今自分はそこを登ってきたが見かけなかったというと、
ここにいれば会えるかもしれないといっていました。
(後で全くの間違いで、実際は室堂から登っていました。)
妻にラインで連絡し、テレビでイモトアヤコはどこを歩いているかわかるか、と聞きましたが、わからないと返ってきました。
その後、新室堂乗越に向かって下り基調の道が続きます。
細かなアップダウンを繰り返しますが、迷うところはありません。
少しずつ高度を下げていきます。
この写真は、剣岳方面を取ったものです。山頂は見えませんが、長大な早月尾根が一部見えています。
やがて右手下に、地獄谷、雷鳥沢、その向こうに室堂ターミナルの見慣れた景色が見えました。
11:00 新室堂乗越で、雷鳥沢方面に下りる道と、別山乗越に上る道とに分かれます。
別山乗越にある剣御前小屋に向けて登ります。
がれ場ですが、比較的登りやすい登山道を1時間弱登っていき、
11:55 剣御前小屋に到着しました。
ここは室堂から、別山尾根経由で剣岳に登るコースの中継点なので、登山者が多かったです。ここでトイレを借りました。無料です。
左手方向を下りてくと、剣沢です。
早々に右側の、立山方面に向けた道を登っていきました。
このあたりから、風が強くなり、体感温度が急激に下がり、霧で視界も悪く、ちょっと心配になったので、道の脇で休憩に入り、昼食をとりながら、様子を見ていました。
場合によっては、エスケープルートとして考えていた雷鳥沢に降りるコースで、室堂まで直下しようとも思いましたが、しばらくすると、立山方面から人が降りてきて、何とか進めそうな雰囲気だったので、次の別山に向けて出発しました。
12:15 別山山頂。小さな祠の看板があります。
そのまま、尾根沿いの道を真砂岳に向かって下り、上り返していきます。
ゴロゴロした岩場で、風がますます強くなり、霧がすごい勢いで室堂方面から黒部川方面に流れています。
台風並みの強風で、帽子が飛ばされそうになります。おそるおそる進みます。
真砂岳山頂はパスし、そのまま立山三山に向かいます。
稜線がきれいに下って登っています。風は強いままです。飛ばされそうになります。
ただ雄大な山の雰囲気満載で、好天だとどんなに気持ちがいいか、とも思いました。
低体温症になりそうだったので、ここで、レインコート上下を身に着けました。
富士の折立にむかって登っていくと、韓国人の集団とすれ違いました。
ハングル語で言葉はわかりませんが、あいさつを交わします。なかなか愛想がいいです。
13:00 富士の折立。そのままガレ場を進みます。
室堂方面を見下ろした写真です。
13:15 大汝山。ここは、最高峰に何人かいましたが、寒いのでそのまま通過。
大汝休憩所があり、ここは映画「春を背負って」舞台となった小屋です。
13:25 雄山到着。みなれた建物があります。ここからは、ぐっと人が増えました。
この寒風の中、なんでこんなにいるんだ、というくらいの人です。
早々に下山しますが、急峻なガレ場なのに、ほとんど登山素人の人が多く、もたもたして全然進みません。横を追い越しながら進みます。見ていると、よくこんな格好で登れるな、というくらい、山になれていない人が何人もいます。小学生も多く、いつ事故があってもおかしくありません。
気軽にピクニック気分で登れるようなところではないと思うのですが。落石も起こしまくりです。現に、この後、転倒しけがをした人があり、救助隊が向かったという情報がありました。
13:50 一の越到着。イモトアヤコが建物の中にいるという声がすぐに聞こえました。
しばらく待っていると、義足の少女と、イモトアヤコが出てきました。写真何とか取れました。(^^)
今から雄山山頂目指して、頑張って上るぞ、と手を挙げています。
強風と、寒さのため、ここからの浄土山登頂は断念し、そのまま室堂まで降りました。
一の越室堂間は、歩道が整備され、今までとは全く違う歩きやすい道ですが、何か所か、万年雪の上を通ります。
14:30 室堂到着。水分補給し、10分ほど休憩してから、アルペンルートを下りました。
美松坂コースから、弥陀ヶ原を経由し、木道で、弘法までおりて、そこから八郎坂を下りました。
ちょうど八郎坂に入るころから、雨が降り始め、雨の中の八郎坂下山となりましたが、これがとても怖かった。岩がことごとく滑り、とても危険なので、こわごわ進みました。こんなに危なくなるとは!!
17:20 称名滝駐車場に到着しました。なかなかスリリングな縦走の旅でした。
時間は十分にあったので、浄土山登頂も可能だったと思いますが、強風に、怖気づいてしまいました。
霧の中から時々顔を出す、山々の頂、山崎カールと呼ばれる広大な風景は見ものでした。天候が良ければ、視界が広がり、立山の雄大な風景を思う存分楽しめるコースだと思います。
他の人の登山記録をみると、このあたりの風景、写真が満載のものがあり、この景色が見たかったと残念に思います。
けれど、登山の魅力を十分に味わえるコースです。また山の怖さの片鱗も垣間見ることができました。
3000m級の山は、下界に比べ気温が低く、風も強いことが多く、ちょっとした天候の変化で厳しい環境になります。装備が十分でないと、夏山でも遭難する可能性もあるかと思います。
決して油断することなく、十分な装備をして臨む必要があります。状況判断が大事で、いつでも撤退する勇気が必要です。
平成30年8月18日 八郎坂から室堂へ
平成30年8月18日(土)午後より、八郎坂から室堂まで往復しました。
通り慣れたコースですが、今年初めての八郎坂です。
半日だけで、しかも19時の関門があるので、どこまでいけるか、今日はスピード勝負です。
診療が終わり、すぐに出発。13時20分称名平駐車場につきました。
13:26 称名平駐車場出発
13:34 八郎坂登山道に入りました。普段は1時間くらいかかりますが、今日はスピードチャレンジです。
早い人は40分くらいで登ってしまうそうです。
八郎坂は、相変わらず岩場の中の急登で、なかなか大変です。
ちょうど1週間後に立山登山マラニックがあり、参加される方とすれ違いました。
すごい速さで下っています。
立山マラニックは、海抜0mからロードを40㎞以上走り、八郎坂からアルペンルートを室堂へ、そこから雄山山頂まで登る、65Kmの登山ウルトラマラソンです。この八郎坂が一番の難所になります。
一度は参加したいと思っている大会ですが、土曜日なので、なかなか難しいです。
ガレ場のつづら折りを登り、第1展望所まで20分。
この上あたりから称名滝がきれいに見えます。写真を一枚。
そこから第2展望所まで12-13分
そこから更に約12-3分で、車道まででました。
14:20 八郎坂登り切り、車道に出ました。約45分かかりました。40分ではとても無理?
弘法まで、車道の左下にある細い木道を行き、弘法から、反対側、右側の木道におります。いったん下だりますが、すぐに急な登りになります。
しばらく木道の緩やかな登りを進みます。
猛暑だったせいか、草木が生い茂り、木道にかぶさっているところがたくさんあります。
立山マラニックにむけて、ある程度刈らないと、通りにくいと思います。
道路を横切り、弥陀ヶ原のバス停に向けて歩きやすい木道を進みます。
15:08 弥陀ヶ原のバス停。
ここから数百メートル車道を進み、美松坂登山コースに入ります。
この道も結構ガレ場が多く、注意して歩かないと結構滑ります。
15:55 天狗平山荘の脇を抜けて、車道に出ました。
短い木道を抜け、車道を室堂まで進みます。
16:18 室堂到着。
トイレと水分補給のみ。写真を何枚かとりました。
曇っているため、富山平野方面は、見通せません。
これ以上進むと、帰りの関門に間に合わないため、引き返します。
16:25 室堂発。
16:42 天狗平山荘の左より、美松坂トレイルに入ります。行きと同じコースです。
実はここから、右側の谷を下り、獅子が鼻岩、一の谷を通るコースもあるのですが、
時間が若干かかるため、最短時間で行ける美松坂コースにしました。
17:20 弥陀ヶ原バス停。休憩なし。急げ急げ。木道をどんどん降りていきます。
途中アルペンルートの車道から振り返ると、今まで雲隠れしていた薬師岳が、その雄大な姿を見せてくれていました。
17:55 車道から八郎坂に入りました。あとは下るだけ。これが大変。
ガレ場だらけの急坂は、登りよりも下りの方が危険です。
けれど、このような坂はどこにでもあり、繰り返し通ることで、ガレ場の下りの練習になります。ここをある程度スムーズに下るようになれば、他の下りも結構いけるようになると思います。
18:30 八郎坂終了
18:40 称名平駐車場
何とか19時の関門に間に合いました。
平成30年8月11日 平湯温泉スキー場から乗鞍岳へ
平成30年8月11日(土)山の日 3人で、平湯温泉スキー場から、乗鞍岳登山に行きました。
メンバーは、ラン友の、Mさん、Tさんと、私の3人。
MさんもTさんも、高所登山は初めてでしたが、
Tさんはまだ20代の若さで、脚力があります。
Mさんはサブ4ランナーです。
片道20Km以上、標高差1800m、累積標高差3000m以上あったと思われる、その距離と高低差を、ものともせず、健脚を見せつけてくれました。
朝のうち雨がちらついていましたが、出発するころにはやみました。
私は、富山市から車で、Tさんは金沢から車で、
Mさんは金沢かななんとバイクで来てました。
途中雨に降られたようです。
7時平湯温泉口の駐車場に集合。
7:20 平湯温泉スキー場近くにあるあんき屋のところに、登山届ポストがあり、そこに 登山届を入れ、出発しました。
羊囲いの塀の扉を開け、平湯温泉スキー場に入り、登っていきます。
スキー場の急登はなかなかハードですが、皆、さすがに普段から走りなれているので、何の問題もなく、どんどん上っていき、1時間弱でスキー場の一番上まで来ました。
早朝ですがさすがに暑く、ここまででもかなり汗をかきました。
8:10 スキー場の一番上到着
羊が2-3匹小屋の近くにいました。
曇り空でしたが、少しずつ視界が開けてきます。
ここでしばらく休憩、汗のにおいに誘われるのか、やぶ蚊などが結構まとわりついて きます。
水分補給し、虫よけスプレーを全身に吹きかけます。
さらに数百メートル登ると、乗鞍登山道のトレイルに入ります。
8:25 トレイル道に入りました。
しばらく緩やかな気持ちのいい登山道です。トレイルのいい練習になります。
倒木で道がふさがれているところがありましたが、問題なく通過できました。
木の階段、落ち葉フカフカ、笹の葉の間、木の根、むき出しの岩などありますが、
総じて木陰で、快適なコースをしばらく歩きます。
やがて、左が切り立った崖のところに出ました。天気が良ければ、穂高、槍などが
見えるのですが、曇っていて今一つ見通しが悪かったです。
さらにトレイル区間を進んでいき、その後、平湯尾根から金山尾根になるところ、左 にコースを取っていくところから、坂が次第に急峻になってきました。
9:20 しばらくいくと、水のない水場に到着。そこで休憩を入れました。
「夏は水が出ません」という看板があります。夏以外は水があるのでしょうか。
ということでこのコースは水場がありません。皆、2L以上の水を準備していました。
その後、ロープの張ったかなり急峻な坂がいくつかあり、滑りやすいところを登っていくと、
金山尾根を登りきるところから、ガレ場の多い、低木帯になります。
右に曲がり、しばらく進み。右から回りこむと、権現社の広場に出ました。
9:55 権現社到着。ここで休憩です。突然雲が晴れ、視界が広がりました。
これから進む、硫黄岳、更にその向こうに、乗鞍スカイラインをゆくバスが小さく見えます。
遠く乗鞍の山山も見えてきました。
10:05 権現社出発。しばらく沢沿いの道を下り、展望が開けた岩場の急峻な下りをへ て、硫黄岳へ上り返します。
低木帯、ナナカマドの中を通り、いくつかのピークを越えながら、次第に高度を上げていき、ハイマツ帯の中を進みます。
硫黄岳の頂上のすぐ右側を通り抜けるように登山道が通っています。
そこから下りになり、小高い丸山の左を通過し、下がりきったところで休憩します。
11:10 ここで、水分補給、栄養補給、雑談しながら20分くらい休憩。
11:30 最後、乗鞍スカイラインに向けて、つづら折りの道を上って行きます。
12:00 乗鞍スカイラインに入りました。
約30分かけて、畳平まで歩きます。
自転車が相変わらず多いです。
2週間後に乗鞍ヒルクライムの大会があり、そのトレーニングにたくさん来ています。
一度は出てみたい大会ですが、人気が高く、あっという間に定員になるようです。
12:30 畳平到着。トイレ休憩し、乗鞍剣が峰山頂目指します。
昨年より人が少なかったので、渋滞はそれほどでもないと思い、全員で、山頂を目指しました。
12:50 畳平出発
肩の小屋までは、よく整備された道です。人がぐっと多くなりました。
ただ去年より少ない印象です。天候のせいでしょうか。
13:20 肩の小屋着。ここから、剣が峰山頂までの、高度差約300mは、岩場ガレ場の登山道です。
立山ほどではありませんが、それなりに注意が必要です。
ただ、登山初心者が多いところで、何でもないところが渋滞します。少し時間を 食いました。
14:10 剣が峰山頂登頂。写真を撮ります。
山頂の少し下にある乗鞍山頂小屋、ここではコーヒーなどが飲めますが、
ここは通過、やや下がったところの広場で昼食にしました。
近くは見えますが、遠景は見えませんでした。
天気が良ければ、富士山も見えるのです。八ヶ岳、駒ケ岳、甲斐駒ヶ岳、御嶽、穂高、槍、立山、白山などが見えるのですが・・・残念。
14:30 下山開始。
14:55 肩の小屋着。
ここで、二人と分かれ、横山一人で登山コースをそのまま歩いて下山。
他のお二人は、初めての高所登山ということで、あまり無理をせずに、バスで下山となりました。
15:10 畳平
15:30 乗鞍スカイラインから、登山道に入りました。
16:20 権現社。
17:15 スキー場頂上。羊が十数匹に増えていました。かわいい(^^)
17:40 平湯温泉スキー場あんき屋に、下山届を出して無事下山しました。
下山は登りより、楽で速く進むことができますが、何回も滑って転びました。
怪我や遭難も、下山時の方が多いので、気を付けなければなりません。
バスのお二人は、バスのタイミングが遅れたようで、ほぼ同時刻にあんき屋あた りを通過。
私はそのバスを見ていましたが、お二人が乗っているか確認できませんでした。
Tさんから、そのバスに乗っていた、私を見たと教えてもらいました。
ほぼ同時に下山したようです。