平成30年11月10日 鍬崎山登山

午後から時間があったので、先日雨にたたられ、山頂まで行けなかった、鍬崎山に再度行ってきました。
天気予報は晴れでしたが、雲が多く、鍬崎山山頂は雲がかかっていました。
今年の登山は、あまり天候に恵まれてないようです。
日が短くなってきたので、山頂まで行けるかどうかわかりませんが、
今日しか行ける日がなかったので、ヘッドライトを持ち、決行しました。
半袖半ズボンのトレランの上下。水1000ml。トレイルミックス。レインコート上下。
熊鈴、ホイッスル付き。ヘッドライト。現金。
結局最後まで半袖半ズボンでOKでした。山頂は寒いですが、防寒にレインコートは使いませんでした。

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最短距離での到達を目指し、あわすのスキー場から大品山への直登コースを
目指そうと思いましたが、間違えて立山山頂スキー場に来てしまいました。

13:22 立山山頂スキー場。

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あわすのスキー場まで行き、その横の林道へ。
立山山麓トレイルのロングコースです。
13:37 林道へ入りました。この時間の出発では、帰りは真っ暗でしょう。

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13:41 登山道へ。

暫くつづら折りを登っていきます。

視界が開けたあたりで、突然ごそごそと音がして、大きな生き物が道から林の中に逃げていきました。私のところから10mくらいしか離れてなかったです。
黒色でなく、色は灰白色から茶色でしたので、最初何かわかりませんでしたが、大きさから熊に間違いありません。
熊鈴ならしながらはしっていたので、向こうから道をよけてくれました。


私の家は、山の方にあるので、近くの山で熊に遭遇したことは何回かあり、慣れていますが、こんなに近くで見るのは初めてです。一瞬何かと思いました。
けれど、基本、ツキノワグマは臆病で穏やかな性質なので、こちらに気づけば向こうから逃げていきます。なるべく刺激せずに、知らん顔して通り過ぎれば、襲ってくることはほとんどありません。
ただし、突然出くわしてびっくりした時や、飢えた状態の時、また小熊を連れた母熊などは、向ってくる可能性がありますので、注意が必要です。

熊は走るのが早く、木登りも上手です。背を向けて逃げるものを追う性質があるので、
近くで出くわして向ってきたときは、逃げたり、死んだふりをするのはだめです。
どうしても戦わなくてはならない状況になったら、鼻先をめがけて攻撃するのがいいそうです。念のため、熊撃退スプレーや、ポールなど持っていれば安心です。

前回は野生の猿の群れに出くわし、今回はサルはいませんでしたが、熊に出会い、この辺りは野生動物の宝庫だなと思いました。

慣れていない人は恐ろしく感じると思いますが、山に入れば動物に出会うのも不思議ではありません。特に春先や、秋は注意が必要です。人が多いところはまだしも、単独だと怖いでしょう。心配なら、対策を十分された方がいいです。

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あわすのスキー場のリフトの一番上です。

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舗装道から、またつづら折りの道へ上っていき

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前回猿の群れがいた貯水池を過ぎます。

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14:11 急峻なトレイルに入りました。
ちなみにこれ以降は、鳥以外の動物に出くわすことはありませんでした。f:id:toyoyan:20181111091102j:plain

なかなかテクニカルな急峻な坂道を登っていきます。木の根、岩などが多くあります。

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振り返ったところから、貯水池。

 

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14:45 大品山山頂到着。曇っていて、景色はあまりよくありません。

紅葉もほとんど見えません。
時間がないので、すぐに鍬崎山登山道に入りました。
その入口のところにこのような注意書きがあります。中上級者向けのコースとのこと。
大品山山頂1404m。鍬崎山山頂2090m。標高差約700mです。

標準時間は2時間半から3時間。
前回途中までしか行かなかったので、今回何とか山頂まで行こうと思いました。

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弥陀ヶ原の方向。雲がかかっていてあまり見えません。

最初いったん下って、その後登りに入ります。
それからも、小さな下りが何か所かありますので、累積標高差はもう少しあります。
かなり急な登りもあります。ぬかるんで滑ります。

前回Uターンしたあたりを進み、手前の小ピークを登っていきます。

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岩を登るところにこのような鎖場がありました。


それを超え、さらに上り詰めると、その後も、このような小ピークが2-3個あり、あそこが山頂かと思うとさらにその先があり、偽物の山頂に騙されました。なかなか着きません。以外にハードなコースです。雨でぬかるんでいましたが、登りはそれほど滑りません。

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16:04 鍬崎山山頂。やっと到着しました。
1時間20分かかっています。

山頂は広場になっています。

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このような立札が立っています。

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薬師岳方面です。全く見えません。

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こちらは弥陀ヶ原方向です。

残念ながら、景色はよくありません。頂上まで雪は一切積もっていません。


日暮れの時間が迫っていたので、早々に帰路につきました。
急峻な下りは、ぬかるんでいるところが多くあり、滑って転んで大変でした。

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急ぎ足で、最後、大品山への登りが結構足にきて、日が暮れかかったころに、到着しました。

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17:03 大品山山頂。下りに1時間かかっています。

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この暗闇では、ここから直接あわすのスキー場まで降りる道は危険なので、
瀬戸倉山山頂まで生きました。ここからヘッドライト点灯走行です。

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17:23 瀬戸倉山山頂。真っ暗です。
ここからの下山は、階段が多いので、暗闇でもなんとか行けます。
途中、雨が降ってきました。階段でも滑りやすいので、注意しながらおります。

分岐点に来たところで、龍神の滝に降りるコースでなく、山麓家族村に降りる道を行こうとしたのですが、途中で沢のところまで降りたところで、道がわからなくなり、あちこち探しても迷いそうだったので、分岐点まで引き返し、結局龍神の滝におりてあわすのスキー場に出てきました。


18:12 到着です。そこから立山山麓スキー場まで歩きました。

久しぶりのナイトトレイルでした。いくらライトがあっても、全く知らない荒れ道は不安が大きいです。通り慣れた道でないとロストする可能性があります。

 

前評判通り?鍬崎山は標高の割にはなかなかハードな登山道です。ある程度時間に余裕をもっていかないと、結構時間を使います。が、トレーニングにはいいコースです。

今年はまだ暖かく、雪も全くなかったので、これくらいの高さの山は、あと1週間くらいは普通に登れるのではないかと思います。けれどもこの時期は、くれぐれも油断なきように。十分な備えは必要です。