平成30年9月24日 早月尾根から剱岳

平成30年9月24日(月)
早月尾根から劔岳
かねてから挑戦したいと思っていた、早月尾根からの剣岳日帰り往復を決行しました。
早月尾根コースは、馬場島登山口、標高760mから、劔山頂2999mまでの、標高差2200m以上を登る
なかなかハードのコースです。
劔岳への一般コース、室堂方面からの別山尾根コースは、下から登る方法では、日帰りは難しいです。


持ち物 水1.5L(足りませんでした)食糧、補給食、レインコートを防寒代わりに、熊鈴、救急キット、ヘッドライト、予備バッテリー。

半袖シャツ、半ズボン、着圧ハイソックス、シューズはブルックスグリッド6という、普通のトレイルラン用のもの。20Lのサロモンのバックパックに全て入れました。
このコースは、水場はなく、トイレも早月尾根にしかありません。水分は2Lは必要でした。


朝3時前に家を出発しました。

4:04 馬場島登山口より登山開始。
 真っ暗ですので、ヘッドライトを付けます。

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登山道にある、石碑です。

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まだ真っ暗です。

いきなりの急登です。その後は平たんな道もありますが、登りが続きます。
この季節は、あまり汗はかかないかなと思いましたが、最初から大量の汗です。水が足りないかも(*≧∀≦*)

4:24 しばらく行くと、標高1000mの看板が見えました。馬場島まで1㎞とあります。200mごとに看板があるのですが、暗くて見逃したところもあります。
 下の方から水の流れる音はするのですが、水場はこのコースにはありません。
4:50 1200m
5:20 1600m
 このころから少し明るくなってきました。
 その後看板を見逃したのか、標高はわかりませんでしたが、延々登りが続きます。
 岩や木の根が多くあり、はしご、急登多いです。

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このような登りが延々と続きます。

何人かを追い越していきましたが、みな息が上がっていました。

ご婦人方三人とすれ違いました。昨日山頂まで登り、テント泊をされて、降りて来たそうです。なかなかの体力です。

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2000m越えたあたりに沼がありました。

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そこからの風景、毛勝山方面。

だいぶ明るくなってきました。

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富山平野方面

富山湾も見えます。

 

やっと、早月小屋が見えました。
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早月小屋手前に小さな丘があります。

その丘の上から見渡します。

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劔岳つから北の尾根

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奥大日岳

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富山平野

 

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早月小屋

6:30 早月小屋到着。標高2200m、ここまで約2時間半です。
ここまででも1400m以上の標高差があり、たどり着くのも大変だと思います。

側の広場で何組かテントを張っていました。 
ここでトイレを借り、レインコートを羽織り、10分後、上に向けて出発します。

 

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目指す剱岳

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早月小屋方向を振り返る。

 

しばらく今までと同じような道が続きますが、その後岩場、鎖場が待ち構えてます。
このあたりから呼吸が苦しくなります。今までよりペースがガクッと落ちました。
尾根とはいっても、小さなコル状の小山をいくつか超えますので、上ったり下りたりしながら、進みます。

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岩場の鎖

赤の矢印にそって、鎖を登ります。まさに岩の殿堂。

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剱岳はまだ遠い。

こういう岩場の小山を何度も越えます。登ったり下りたりを繰り返します。

 2600m地点と、2800m地点に看板があり、それを超えると、岩登りが多くなってきます。

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2800mの看板

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2800m地点からの山頂方向。朝日はまだ山影に隠れています。

 

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進む方向。

ここからは、岩登りを繰り返します。ザイルやピッケルを使わない岩登りですが、必要なところには鎖があり、三点支持で登っていけば、それほど難しくありません。

あまり危険は感じませんでした。ただ油断は禁物です。

カニのはさみと言われる難所や、そこを超えても難所があり、それを超えると、別山尾根からのコースとの合流点に到達、その後は山頂まであっという間です。

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カニのはさみ

頂上付近に、岩場の難所がいくつかあります。旧カニのはさみ

 

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別山尾根方向からの道と合流します。立て看板があります。

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別山尾根

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剣山頂

8:35 劔山頂到着。早月尾根から2時間以上。登り合計4時間半ちょっと。

360度のパノラマ風景

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立山鹿島槍が見えます。

 

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南東方向

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南南東。槍ヶ岳が小さく見えます。

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劔沢

 

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富山平野

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毛勝山、猫又山

 

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山頂の祠

 

8:45 下山開始。

可能であれば、別山尾根方向を劔山荘まで降り、カニのヨコバイ、タテバイを通ってみようと思いましたが、休日で登山者が多く、渋滞が予想されたので、そのまま早月尾根を降りることにしました。

午後から天気が崩れるとの予報もあったので、早めの下山を選択しました。

下りの方が呼吸は楽です。しかし、一部コースを間違えてしまい、ガレ場の中に迷い込んでしまったりもしました。道がわかりにくいところがいくつかあります。


10:12 早月尾根到着。トイレを借り、レインコートを脱ぎ、荷物整理をして、すぐに降りていきました。

今回水1.5L持って行ったのですが、このころにはほとんどなくなってしまいました。

早月小屋で買えるですが、500ml400円です。何とか我慢しました。

岩場、木の根、ガレ場の降りは大変です。足をとられ転倒したり、捻ったり、岩にひざをぶつけたりしました。軽い打撲だけで手当が必要な怪我はなかったですが。

やはり下りはスムーズでなく、下手くそです。普段整備された山道の下りばかり練習しているので、早く走り過ぎて、技術が付いていってません。

以前、八郎坂の下りをすごいスピードで追い越していった人がいて、その技術に感嘆したことがあります。

まだまだ全然です。


11:56 馬場島登山口へ下山。何とか天候はもってくれました。

下山時間は、3時間10分くらい。早月尾根から1時間半以上かかりました。
足が疲れて、何度も転びそうになりました。

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馬場島登山道に下山

ということでなかなかのコースでしたが、トレイルランをされている方は、体力的には乗り切れると思います。
技術的には、上の方はほとんどロッククライミングですが、鎖、足場がしっかりしているため、あまり危険は感じませんでした。

 

技術的には、カニのタテバイ、ヨコバイのある別山尾根コースの方が難しいといわれています。次回はそのコースまでまわり込みたいと思います。

水とトイレの準備不足だったなと思いました。水2Lは必要でした。

 

この後、時間に余裕があったので、劔岳がよく見えると評判の、中山に登りました。

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